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2004.10.31

唾液が多いほど口は清潔

唾液と聞くと、あまりきれいなものではないというイメージをもっていらっしゃる方が多いのではないでしょうか?しかし、それは大きな誤りです。唾液の中には細菌(細菌より小さい病原体のウイルスも含む)の感染から体を守る大切な物質がたくさん含まれているからです。それぞれの物質の働きにより唾液には強い殺菌力があり、汚いどころかまさに口の中をきれいにする消毒液の役割をになっているのです。

殺菌力の強い唾液がその本領を発揮するのは、口臭・虫歯・歯周病に対してです。

口臭は、口の中に食べ物のカス(歯垢)が残りそこに細菌が繁殖することで起こります。昼間活動しているときに比べて睡眠中は唾液の量が激減するのですが、そのために口に残った食べ物のカスに細菌が繁殖して、朝起きたときに口臭が発生しやすくなります。実は、唾液に含まれているリゾチームやラクトフェリンなどの成分が、口臭の原因になる細菌を退治してくれているのです。ふだんから、唾液をよく出すようにしていれば、その結果口臭をふせぐことにもなります。

虫歯も細菌の繁殖によって発生します。こうした細菌(虫歯菌)は歯そのものを侵食するわけではなく、歯についた食べ物のカスを酸にかえる働きをします。その酸が歯の表面のカルシウムやリンなどの成分を溶かすために、歯に穴があいて虫歯がおこります。そこで、唾液は細菌の働きをおさえる力もあるのですが口の中の酸を中和する働き(再石灰化)も持っているのです。さらに、唾液の中には歯を強くするスタテリンというたんぱく質も含まれており、徐々に歯にしみこんでいくことで歯をかたくする作用もあります。しかも酸への抵抗力があるため虫歯の発生をふせぐ働きもしてくれます。

食べ物のカスに細菌が繁殖して歯ぐきがはれ、歯と歯ぐきの間にすきまができます。そこへ歯周病の原因となる細菌が感染することによって、歯を支えている組織が壊れていく病気が歯周病です。唾液に含まれるリゾチームやラクトフェリンには歯周病菌を抑制する効果があることが確認されています。

唾液に含まれている抗菌作用が、ガン細胞の増殖をも抑える効果があることが報告されています。私たちは誰でも、唾液という発ガン予防薬を作ることができるのです。唾液の力を見直して、ガンにならない体づくりに利用していくことが大切です。

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